江口百世 - 公式サイト「想いの庭」
NEWS - 新サイト開設
リニューアルした新しい「想いの庭」を開設いたしました。
今後はこちらのサイトからおたのしみください。
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夢の音
この作品は珍しく、原作がある。吉村昭氏の作品「煉瓦塀」という短篇である。この吉村作品には、エラク感動してしまった。
この作品の〝子供〟〝馬〟という二つの点、その他、場所が短い時間にめまぐるしく変わる点等々、芝居にするには、むずかしい。
しかし、芝居には芝居にする、〝絵〟があるわけで原作通りではない。けれど、原作をほとんど変えていない場面もある。それだけ、私が良いと思ったわけで、その良いと思ったものを伝えるというかたちでの初めての芝居づくり。
その良さが、美しく、美しく、シビアに、私というフィルターをとおして、より、より伝えられたらと思っている。
※この紹介文は、上演当時の〝解説にかえて〟の抜粋です。戯曲の終りに全文を掲載します。
ご参照ください。又、上演時の吉村昭氏のお手紙内容も載せる予定です。ご参照下さい。

書き下ろし、新作
『あの白い部屋』
この作品は、江口が休業中にずっと書き続けて居たモノで在る。
ソノ江口を支え続けたこの作品は、きっと世の人
も救うで在ろうと信じて居る。
すでにノートで200冊を超えるこの作品は、
既存の作品で言うと「ROOM in ハート」に、類似するかもしれない。しかし、もっとハードで、問題作だ。
今も書き続けるコノ作品の冒頭部分を劇曲にしたモノだ。
それでも、普通よりも長い、コノ劇曲を上演する事は難しそうだ。
ソレでも、皆さんに、どうしてもお目に掛けたいと
あえて、劇曲で提示する。残りは小説で?と考えて居るが、
それは又の機会に。
長くは在るが、ソノ『白い部屋』を出る劇的部分まで、収められ、
中々、いい作品に仕上がって居る筈だ。
タブーの世界を描いて追求する、この作品が
世の人に受け入れられ、弱者や弱者のまわりの人々へと
バイブルや指南書に成ればと願って居る。
未上演作品

〈2025年1月15日掲載〉
新版ハムレット
新版ハムレットは 劇団由の旗揚げ公演だ。
志は高いがまだまだ実態の伴わぬ状況で在った。
何とか、シェークスピアの力を借り、 シェークスピアを超えてやろうと、豪慢に考えて居た。
ソレが成功したかは観客に委ねられるが、その一端は、この戯曲に処って垣間見れるだろう。
4人で9人程を演じる。 一人を二人で演じる。等、
言葉では 解りにくい所も在るのだが、
ソレを上演し、 目の前で観せると意外に解りやすい筈だ。
前筆の操作に処る何重もの深みも読み取ることが出来る。かもしれない。
ハムレット作品の面白さ、名台詞を残し、
削ぎに削ぎ、 新解釈を大胆に加えた。この作品は劇団由の旗揚げに相応しい作品に成ったと自負している。そして、ワクワク、ドキドキ出来る作品だったと聞く。
それが 読者に届けば幸いです。
1980年 上演作品
想いの庭
新潟の演劇界でもう忘れ去られたであろう 劇団青い薔薇。劇団由。
先駆的に活躍した江口百世という人間が居た。(まだ死んではいないが。)
先んじた為に?早すぎた?
今こそ、ソノ摩訶不思議かもしれぬ作品群が
世の為、人の為、楽しめるのではと活動開始。
まずは、戯曲の活字化を目指し、戯曲探しが始まっている。
独特な世界観が嫌いという方もおられようが、
それに反して大大大好きな人間も居る。
何時も美しく描かれる想いの世界。
"舞台は非日常、何でも在りなのだ"と江口は云う。
ソコにリアルに描かれているのは人間の想いなのだ。